冠動脈バイパス術の麻酔、揮発性吸入麻酔薬は全静脈麻酔より1年死亡率を改善しない
【背景】
揮発性吸入麻酔薬には心保護作用があるとされ、冠動脈バイパス術(CABG)患者の臨床転帰改善が期待されていました。この有効性を検証するため、大規模な多施設共同試験が実施されました。
【結果】
5400例のCABG患者を対象に、揮発性吸入麻酔薬群と全静脈麻酔群に無作為に割り付けました。主要評価項目である1年死亡率は、揮発性吸入麻酔薬群で2.8%、全静脈麻酔群で3.0%と、有意差はありませんでした(相対リスク 0.94、95%CI 0.69~1.29、P=0.71)。30日死亡率や副次評価項目にも有意差は見られませんでした。
【臨床へのインパクト】
本研究の結果から、待機的CABGにおいて、揮発性吸入麻酔薬は全静脈麻酔と比較して1年死亡率を改善しないことが示されました。この知見は、CABGにおける麻酔薬選択において、揮発性吸入麻酔薬の心保護作用を期待した選択の根拠が乏しいことを示唆します。今後は、麻酔薬選択の際に、死亡率以外の要素(術後合併症、回復期間、医療経済性など)を考慮する必要があるでしょう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

