進行卵巣癌で肉眼的完全切除後、リンパ節郭清は生存期間を延長せず、合併症が増加
【背景】
進行卵巣癌の外科治療において、系統的リンパ節郭清は広く行われてきたが、ランダム化比較試験によるエビデンスは不足していた。本研究は、肉眼的完全切除後の進行卵巣癌患者におけるリンパ節郭清の有効性と安全性を検証した。
【結果】
肉眼的完全切除後の進行卵巣癌患者647例を対象とした。リンパ節郭清群と非郭清群で、全生存期間中央値(65.5ヶ月 vs 69.2ヶ月、HR 1.06、95%CI 0.83-1.34)および無増悪生存期間中央値(25.5ヶ月 vs 25.5ヶ月、HR 1.11、95%CI 0.92-1.34)に有意差はなかった。しかし、リンパ節郭清群で術後合併症(再開腹12.4% vs 6.5%、P=0.01)や術後60日以内死亡(3.1% vs 0.9%、P=0.049)が有意に増加した。
【臨床へのインパクト】
本研究は、進行卵巣癌で肉眼的完全切除が達成され、術前・術中にリンパ節が正常と判断された患者において、系統的リンパ節郭清が生存期間延長に寄与せず、むしろ術後合併症を増加させることを明確に示した。これにより、日本の臨床現場において、肉眼的完全切除後のリンパ節郭清の適応をより慎重に検討し、不必要な郭清を避ける方針転換が促される可能性がある。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

