HPV陽性中咽頭がん低リスク患者、シスプラチン減量目的のセツキシマブは毒性軽減せず、むしろ腫瘍制御で劣る
【背景】
HPV陽性中咽頭がんは若年層で増加傾向にあり、シスプラチンによる標準治療の毒性軽減が課題です。そこで、セツキシマブによる治療強度低減(de-escalation)が提案されていましたが、その有効性を示すランダム化比較試験のデータはこれまでありませんでした。
【結果】
24ヶ月時点の重篤な有害事象(グレード3-5)発生数は両群で有意差なく、シスプラチン群4.8件(95%CI 4.2-5.4)、セツキシマブ群4.8件(95%CI 4.2-5.4)でした(p=0.98)。しかし、2年全生存率はシスプラチン群97.5%に対しセツキシマブ群89.4%と有意に低く(ハザード比5.0, 95%CI 1.7-14.7, p=0.001)、2年再発率もシスプラチン群6.0%に対しセツキシマブ群16.1%と有意に高値でした(ハザード比3.4, 95%CI 1.6-7.2, p=0.0007)。
【臨床へのインパクト】
HPV陽性中咽頭がんの低リスク患者において、セツキシマブは標準的なシスプラチン併用放射線療法と比較して、毒性軽減のメリットを示さず、むしろ腫瘍制御において有意な悪化を認めました。この結果から、シスプラチンを忍容できるHPV陽性低リスク患者に対しては、シスプラチン併用放射線療法が引き続き標準治療として推奨されるべきであり、セツキシマブへの変更は慎重に検討する必要があります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

