ICUせん妄へのハロペリドール・ジプラシドン、プラセボと比較し期間短縮効果なし
【背景】
ICU患者のせん妄に対する抗精神病薬の効果については、これまで相反するデータがあり、その有効性は確立されていませんでした。本研究は、急性呼吸不全またはショックを伴うICUせん妄患者に対する抗精神病薬の効果を検証しました。
【結果】
ハロペリドール群、ジプラシドン群、プラセボ群間で、せん妄・昏睡のない生存日数に有意差はありませんでした(プラセボ群8.5日、ハロペリドール群7.9日、ジプラシドン群8.7日、P=0.26)。主要評価項目であるせん妄・昏睡のない生存日数に対する効果も、プラセボと比較して有意ではありませんでした(オッズ比:ハロペリドール0.88、ジプラシドン1.04)。
【臨床へのインパクト】
本研究の結果は、ICUにおける急性呼吸不全またはショックを伴うせん妄患者に対し、ハロペリドールやジプラシドンを投与しても、せん妄の期間を有意に短縮しないことを示唆しています。これは、せん妄管理における薬物療法の位置づけを再考する必要があることを示唆しており、日本の臨床現場での抗精神病薬の漫然とした使用を見直すきっかけとなる可能性があります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

