重症外傷性脳損傷への早期予防的低体温療法、神経学的予後改善せず
【背景】
重症外傷性脳損傷後の予防的低体温療法は、神経保護作用と長期的な神経学的予後改善が示唆されていました。しかし、その有効性については明確なエビデンスが不足しており、早期予防的低体温療法が標準治療と比較してどの程度効果があるのかを検証する必要がありました。
【結果】
重症外傷性脳損傷患者511名を対象とした多施設RCTの結果、早期予防的低体温療法群(266名)と標準体温管理群(245名)で、6ヶ月後の良好な神経学的予後(GOS-E 5-8)に有意差はありませんでした。低体温群48.8% vs 標準体温群49.1%(リスク差0.4%、95%CI -9.4%〜8.7%、相対リスク0.99、p=0.94)。
【臨床へのインパクト】
この研究結果は、重症外傷性脳損傷患者に対する早期予防的低体温療法が、6ヶ月時点での神経学的予後を改善しないことを示しています。したがって、現在の日本の臨床現場において、重症外傷性脳損傷患者への早期予防的低体温療法をルーチンで導入する根拠は乏しいと言えます。肺炎や頭蓋内出血増加の傾向もみられており、その使用は推奨されない可能性が高いです。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

