人工呼吸患者の多剤耐性菌血流感染予防、CHX含嗽や消化管除染の効果は限定的
【背景】
中〜高レベルの薬剤耐性菌が蔓延するICUにおいて、クロルヘキシジン(CHX)含嗽、選択的口腔咽頭除染(SOD)、選択的消化管除染(SDD)が、人工呼吸患者の多剤耐性グラム陰性桿菌(MDRGNB)によるICU獲得血流感染症や28日死亡率に与える影響は不明でした。
【結果】
CHX含嗽、SOD、SDDのいずれも、標準治療と比較してMDRGNBによるICU獲得血流感染症の有意な減少とは関連しませんでした。SDDでは、MDRGNBによる血流感染症の絶対リスク減少が0.8%(95%CI: 0.1%〜1.6%)とわずかに認められましたが、CHX含嗽やSODでは有意な減少は見られませんでした。28日死亡率にも有意な差はありませんでした。
【臨床へのインパクト】
中〜高レベルの薬剤耐性菌が蔓延するICUにおいて、人工呼吸患者に対するCHX含嗽、SOD、SDDは、標準治療と比較してMDRGNBによるICU獲得血流感染症の予防効果を示しませんでした。この結果は、これらの除染戦略が日本のICUにおける人工呼吸患者の感染予防策として、期待されるほどの効果は得られない可能性を示唆しており、現行の感染対策を見直す上での重要な情報となりえます。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

