便潜血検査の閾値変更は大腸がん検出率と内視鏡件数にどう影響するか
【背景】
便潜血検査(FIT)は大腸がんスクリーニングに広く用いられるが、年齢や性別で便中ヘモグロビン濃度に差があるにも関わらず、最適な陽性閾値に関するデータは不足している。本研究は、大規模集団におけるFITの性能と最適な閾値を評価した。
【結果】
64万人超を2年間追跡し、1245例が大腸がんと診断された。FIT陽性閾値を30µg/gから10µg/gに下げると、がん検出率は66.0%から79.3%に上昇したが、がん1例検出あたりの陽性件数は43件から85件に増加した。20µg/gの閾値では、高齢者ほど感度が低く、男性の方が女性より高かった。
【臨床へのインパクト】
便潜血検査の陽性閾値を下げることで大腸がんの検出率は向上するものの、それに伴い精密検査としての内視鏡件数が大幅に増加することが示唆された。これは、限られた医療資源の中で効率的なスクリーニングを行う上で重要な情報となる。地域のリソースに応じて、年齢や性別で閾値を調整する個別化されたスクリーニング戦略が、医療アクセスの公平性向上に寄与する可能性がある。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

