地域レベルのナトリウム摂取量と心血管疾患・死亡率の関連、WHO推奨2g/日未満の再考
【背景】
WHOは心血管疾患予防のためナトリウム摂取量を2g/日未満と推奨するが、達成国はない。この推奨は主に血圧に関する短期試験に基づき、心血管イベント減少を示すエビデンスは不足している。本研究は地域レベルのナトリウム・カリウム摂取量と心血管疾患・死亡率の関連を調査した。
【結果】
ナトリウム摂取量と心血管イベントの関連は非線形だった。摂取量が最も低い群(平均4.04g/日)では心血管イベントが有意に減少(1000年あたり-1.00イベント、95% CI -2.00~-0.01、p=0.0497)。一方、5g/日超の地域でのみ心血管疾患や脳卒中との関連が認められた。カリウム摂取量の増加は全ての国で心血管アウトカムの減少と関連した。
【臨床へのインパクト】
地域平均ナトリウム摂取量が5g/日を超えるコミュニティでのみ、心血管疾患や脳卒中との有意な関連が示された。この結果は、WHOの推奨する2g/日未満という目標が、全ての地域に一律に適用されるべきではない可能性を示唆している。日本の臨床現場においては、患者の居住地域や平均的な食塩摂取量を考慮し、個別化された食塩制限指導の必要性が示唆される。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

