術前30分理学療法で上腹部手術後の呼吸器合併症が半減、豪州・NZ多施設RCT
【背景】
上腹部手術後の呼吸器合併症は患者のQOLを著しく低下させ、医療費も増大させます。これまで術前理学療法の有効性は議論されてきましたが、その効果を明確に示す質の高いエビデンスは不足していました。本研究は、術前の単回理学療法が術後呼吸器合併症を減少させるか評価しました。
【結果】
術後14日以内の呼吸器合併症(PPC)の発生率は、介入群で対照群の半分に減少しました(調整ハザード比 0.48, 95% CI 0.30-0.75, P=0.001)。絶対リスク減少は15%(95% CI 7%-22%)、NNTは7(95% CI 5-14)でした。院内肺炎も有意に減少しましたが、その他の二次アウトカムに有意差はありませんでした。
【臨床へのインパクト】
術前の多職種連携外来で30分の理学療法セッションを追加するだけで、上腹部手術後の呼吸器合併症、特に院内肺炎の発生率を半減できることが示されました。これは、日本の周術期管理において、術前外来での理学療法士による介入をルーチン化することで、患者の術後合併症を低減し、医療の質向上に貢献できる可能性を示唆しています。ただし、死亡率や入院期間への影響についてはさらなる研究が必要です。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

