うつ病に対するtDCSとエスシタロプラムの比較試験、tDCSは非劣性示さず
【背景】
うつ病治療において、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)と選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であるエスシタロプラムの有効性を比較する研究は不足していた。本研究は、tDCSがエスシタロプラムに対して非劣性であるかを検証した。
【結果】
10週間の治療で、HDRS-17スコアのベースラインからの平均減少は、エスシタロプラム群で11.3点、tDCS群で9.0点、プラセボ群で5.8点だった。tDCSのエスシタロプラムに対する非劣性は示されず(差 -2.3点、95%CI -4.3〜-0.4)、非劣性マージン-2.75を下回った。両治療法ともプラセボより優れていたが、tDCSは皮膚発赤、耳鳴、神経過敏が多く、2例で躁病を発症した。
【臨床へのインパクト】
この単施設試験の結果から、うつ病に対するtDCSはエスシタロプラムに比べて非劣性を示せず、有害事象も多かった。現時点では、うつ病治療の第一選択としてtDCSをエスシタロプラムの代替とすることは推奨されない。今後の多施設共同試験や長期的な安全性・有効性の検証が必要であり、現行の診療ガイドラインには大きな変更をもたらさないだろう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
