中年期の運動は認知症予防に無効、発症前数年で活動量低下が先行
【背景】
中年期の身体活動が認知症リスクを低減するか、また認知症の前臨床期に身体活動が低下するかは不明でした。本研究は、28年間の大規模コホート追跡調査により、これらの仮説を検証しました。
【結果】
中年期の身体活動と15年後の認知機能低下、および27年間の認知症リスクとの関連は認められませんでした(推奨される身体活動レベルでのハザード比1.00、95%CI 0.80-1.24)。しかし、認知症患者では診断の9年前から身体活動が低下し始め、診断時にはより顕著な低下(中強度以上の身体活動で-1.03時間/週、P=0.005)が見られました。
【臨床へのインパクト】
本研究は、中年期の身体活動に認知症に対する神経保護効果がないことを示唆します。これまで報告された「活動的な人ほど認知症リスクが低い」という知見は、認知症前臨床期の身体活動低下という逆因果関係による可能性があり、運動を認知症予防策として積極的に推奨する根拠は乏しいかもしれません。今後は、認知症早期発見のマーカーとしての身体活動量変化に注目が集まる可能性があります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
