甲状腺がんのスクリーニングは無症状成人には推奨されず、過剰診断と過剰治療のリスクが高い
【背景】
甲状腺がんの発見率は過去10年で年4.5%増加し、他のどの癌よりも速い。しかし死亡率に変化はなく、5年生存率は98.1%と予後良好である。米国予防サービス作業部会(USPSTF)は、甲状腺がんスクリーニングの推奨を更新するためエビデンスを再評価した。
【結果】
USPSTFは、スクリーニングの利益に関する直接的なエビデンスは不十分だが、その利益は小さいと判断した。一方、治療の害に関する十分なエビデンスと、集団ベースのスクリーニングで過剰診断と過剰治療が相当数生じる間接的なエビデンスから、スクリーニングと治療の害は少なくとも中程度と判断した。結果として、スクリーニングの純利益はマイナスと結論付けられた。
【臨床へのインパクト】
本推奨は、無症状成人に対する甲状腺がんスクリーニングを推奨しない(D推奨)というUSPSTFの明確な立場を示す。日本の臨床現場においても、無症状の患者に対する甲状腺触診や超音波検査によるスクリーニングの意義を再考する必要がある。過剰診断や不要な治療による患者への身体的・精神的・経済的負担を考慮し、診療ガイドラインや健康診断の項目見直しに影響を与える可能性がある。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
