CABGにおける両側内胸動脈グラフト、5年時点では片側と比較し死亡率・心血管イベントに差なし
【背景】
冠動脈バイパス術(CABG)において、両側内胸動脈グラフトは片側内胸動脈グラフト+静脈グラフトと比較して、長期予後を改善する可能性が示唆されていました。しかし、その有効性を示す大規模なランダム化比較試験は不足していました。
【結果】
5年時点の死亡率は、両側グラフト群8.7%に対し片側グラフト群8.4%で、有意差はありませんでした(ハザード比1.04、95%CI 0.81-1.32、p=0.77)。死亡、心筋梗塞、脳卒中の複合イベントも両群間で差はありませんでした。ただし、胸骨創傷合併症は両側グラフト群で有意に増加しました(3.5% vs 1.9%、p=0.005)。
【臨床へのインパクト】
本研究の5年時点の結果からは、CABGにおいて両側内胸動脈グラフトが片側グラフトと比較して、死亡率や心血管イベントの改善をもたらすというエビデンスは得られませんでした。むしろ、胸骨創傷合併症のリスク増加が示唆されたため、日本の臨床現場では、両側グラフトの適用を慎重に検討する必要があるでしょう。10年追跡の結果が待たれます。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
