ブラジルにおける先天性ジカウイルス症候群の初期症例解析、診断基準の再検討を提言
【背景】
2015年11月にブラジルで小頭症の流行が報告され、先天性ジカウイルス感染が原因とされた。しかし、その臨床的特徴は不明な点が多かったため、新生児の臨床所見、身体計測、生存率を明らかにする目的で本研究が行われた。
【結果】
1501例の新生児のうち、ジカウイルス症候群の確定または可能性が高いとされた602例と、除外された899例を比較した。除外群は頭囲が大きく(平均Zスコア -1.54 vs -3.13、差1.58 [95% CI 1.45-1.72])、生後1週間の死亡率が低く(14/1000 vs 51/1000、RR 0.28 [95% CI 0.14-0.56])、妊娠中の発疹の既往が少なかった(20.7% vs 61.4%、RR 0.34 [95% CI 0.27-0.42])。
【臨床へのインパクト】
確定または可能性の高い症例の約5分の1は頭囲が正常範囲内であり、約3分の1の母親は妊娠中の発疹の既往がなかった。この結果は、現在のジカウイルス症候群のスクリーニング基準では、影響を受けた新生児を見落とす可能性があることを示唆している。頭囲正常例や発疹の既往がない場合でも、脳異常を検出するための診断基準の改訂が日本の臨床現場でも必要となる可能性がある。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
