アスピリンによるがん発症・死亡予防効果:総がん・大腸がんに対するエビデンスレビュー
【背景】
がんは米国における死因の第2位であり、アスピリンが心血管疾患(CVD)予防だけでなくがん予防にも寄与する可能性が示唆されてきた。本レビューは、アスピリンの総がんおよび大腸がんの発症・死亡予防効果を検証した。
【結果】
CVD一次予防対象者における総がん死亡(RR 0.96, 95%CI 0.87-1.06)および発症(RR 0.98, 95%CI 0.93-1.04)は、アスピリン群と対照群で有意差なし。しかし、CVD一次・二次予防試験では、アスピリン開始後10~19年で大腸がん発症(RR 0.60, 95%CI 0.47-0.76)が、20年で大腸がん死亡(RR 0.67, 95%CI 0.52-0.86)が有意に減少した。
【臨床へのインパクト】
CVD一次予防目的でのアスピリン使用は、総がん発症・死亡予防効果は確立されていない。しかし、アスピリン開始から約10年以降で大腸がんの発症と死亡を減少させる可能性が示唆された。これは、大腸がんリスクのある患者へのアスピリン処方を検討する際の重要な情報となりうるが、長期的な効果発現までの期間や出血リスクとのバランスを考慮した慎重な判断が求められる。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
