黄色ブドウ球菌菌血症の診断と治療戦略:世界の死亡原因トップ、致死率15〜30%
【背景】
黄色ブドウ球菌菌血症は世界中で菌血症による死亡原因のトップであり、年間推定30万人が死亡、致死率は15〜30%に上る。本疾患の適切な管理は患者予後改善に不可欠であるため、最新の診断と治療戦略をレビューした。
【結果】
黄色ブドウ球菌菌血症は3分の1以上で転移性感染症を引き起こし、持続性菌血症(48時間以上)は90日死亡リスクが39%と高かった。経験的治療にはバンコマイシンまたはダプトマイシンが推奨され、MSSAにはセファゾリンまたは抗ブドウ球菌ペニシリン、MRSAにはバンコマイシン、ダプトマイシン、またはセフトビプロールが有効である。ダプトマイシンは標準治療に対し非劣性を示し(治療成功率44% vs 42%)、セフトビプロールもダプトマイシンに対し非劣性を示した(治療成功率70% vs 69%)。
【臨床へのインパクト】
黄色ブドウ球菌菌血症の初期治療として、MRSAをカバーするバンコマイシンまたはダプトマイシンを経験的に開始し、感受性結果判明後にMSSAにはセファゾリン等へ切り替える診療フローが推奨される。全例に経胸壁心エコーを施行し、持続性菌血症や転移性感染巣がある場合は経食道心エコーの追加を検討することで、転移性感染症の早期発見と治療介入が可能となり、予後改善に寄与すると考えられる。感染源の除去も治療の重要な要素である。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

