心臓手術における急性等容量血液希釈は輸血削減に寄与しない多施設RCT

📚 掲載誌:N Engl J Med | 掲載日:2025-07-31 | DOI:10.1056/NEJMoa2504948

📄 原題:A Randomized Trial of Acute Normovolemic Hemodilution in Cardiac Surgery.

🔗 PubMed:PMID: 40503713

【背景】

心臓手術患者は赤血球輸血を受けることが多く、それに伴うリスクやコストが問題です。術前の急性等容量血液希釈(ANH)は自己血を採取し、体外循環後に再輸血する血液温存法ですが、他家赤血球輸血を減らすかどうかのデータが不足していました。

【結果】

2010例がANH群と通常ケア群に無作為割付されました。主要評価項目である他家赤血球輸血を1単位以上受けた患者の割合は、ANH群27.3%に対し通常ケア群29.2%で、有意差はありませんでした(相対リスク0.93、95%CI 0.81-1.07、P=0.34)。死亡率や合併症も両群で同程度でした。

【臨床へのインパクト】

この大規模多施設RCTの結果は、心臓手術における急性等容量血液希釈が他家赤血球輸血の削減に寄与しないことを示唆しています。これまで血液温存戦略の一つとして検討されてきたANHの実施を再考する必要があり、日本の心臓外科施設における輸血プロトコルや医療経済的側面にも影響を与える可能性があります。

本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

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