体温上昇1.5℃で心筋血流はほぼ倍増、CAD患者の一部に無症候性心筋虚血リスク
【背景】
熱波による心血管死リスク増加は知られているが、その機序は不明だった。本研究は、熱曝露が心筋血流(MBF)に与える影響を定量的に評価し、その病態生理学的メカニズムの一端を解明することを目的とした。
【結果】
中核体温が1.5℃上昇すると、MBFは健常若年者で2.08倍(95%CI 1.75-2.41倍)、健常高齢者で1.79倍(95%CI 1.59-1.98倍)、冠動脈疾患(CAD)高齢者で1.64倍(95%CI 1.41-1.87倍)に増加した。CAD高齢者の35%(7例)では、無症候性熱誘発性心筋虚血が画像で確認された。
【臨床へのインパクト】
熱中症の診断基準には至らない程度の体温上昇でも、心臓に大きな負荷がかかることが示された。特にCAD患者では、自覚症状がなくとも心筋虚血が生じる可能性があり、熱曝露時の慎重な経過観察や、積極的な冷却・水分補給の指導が重要となる。高齢者やCAD患者への熱中症予防指導を強化する根拠となりうる。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

