透析患者の不眠症治療、CBT-Iもトラゾドンもプラセボと効果差なし、トラゾドンで有害事象増
【背景】
血液透析患者は慢性不眠症が多いが、有効な治療法の科学的根拠は乏しい。本研究は、血液透析患者の不眠症に対し、認知行動療法(CBT-I)、トラゾドン、プラセボの有効性を比較検証した。
【結果】
血液透析患者の軽度〜中等度慢性不眠症に対し、CBT-I、トラゾドン、プラセボの6週間治療後の不眠重症度指数(ISI)スコア変化に有意差はなかった。7週時点のISIスコア変化はCBT-Iで-3.7(95%CI -5.5〜-1.9)、トラゾドンで-4.2(95%CI -5.9〜-2.4)、プラセボで-3.1(95%CI -4.9〜-1.3)であった。トラゾドン群では重篤な有害事象、特に心血管系イベントが多かった。
【臨床へのインパクト】
血液透析患者の軽度〜中等度慢性不眠症に対して、既存のCBT-Iやトラゾドンはプラセボと比較して有効性の上乗せがない可能性が示唆された。特にトラゾドンは重篤な心血管系有害事象のリスク増加が認められたため、血液透析患者への安易な処方は再考されるべきである。今後は、透析患者特有の不眠症病態を考慮した新たな治療戦略の開発が求められる。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

