人工関節置換術におけるバンコマイシン併用予防抗菌薬、SSI予防効果なし
【背景】
人工関節置換術での術後感染予防に、βラクタム系抗菌薬にバンコマイシンを追加する試みがある。しかし、その有効性と安全性は不明なため、MRSA非保菌者を対象にセファゾリン単独とバンコマイシン併用を比較する多施設共同二重盲検試験が行われた。
【結果】
全体で4113例を解析した結果、術後90日以内の手術部位感染症(SSI)は、バンコマイシン群4.5%、プラセボ群3.5%で、有意差はなかった(相対リスク1.28、95%CI 0.94-1.73、P=0.11)。膝関節置換術ではバンコマイシン群でSSIが増加傾向を示した。
【臨床へのインパクト】
MRSA非保菌者の人工関節置換術において、セファゾリン単独と比較してバンコマイシンを追加してもSSI予防効果は認められなかった。むしろ膝関節置換術ではSSIが増加する可能性も示唆された。この結果は、術後感染予防におけるバンコマイシン併用の必要性を再検討する根拠となり、不必要な抗菌薬使用の抑制に繋がるだろう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

