高齢術後せん妄への経口抗精神病薬、ハロペリドールと非定型薬の院内有害事象は同程度
【背景】
術後せん妄管理に抗精神病薬が頻用されるが、近年ハロペリドール使用が減り、非定型抗精神病薬が増加傾向にある。高齢患者の術後せん妄に対する経口抗精神病薬の安全性プロファイルは不明な点が多く、主要手術後の院内有害事象リスクを比較検討した。
【結果】
主要手術後の高齢患者17,115人を対象とした後方視的コホート研究で、ハロペリドール、オランザピン、クエチアピン、リスペリドンの院内死亡、不整脈、肺炎、脳卒中/TIAのリスクを比較。院内死亡率はハロペリドール3.7%に対し、オランザピン2.8% (RR 0.74, 95%CI 0.42-1.27)、クエチアピン2.6% (RR 0.70, 95%CI 0.47-1.04)、リスペリドン3.3% (RR 0.90, 95%CI 0.53-1.41)で、統計的有意差は認められなかった。
【臨床へのインパクト】
本研究は、主要手術後の高齢患者における経口低用量~中用量の抗精神病薬使用において、ハロペリドールと非定型抗精神病薬の院内有害事象発生率が同程度であることを示唆している。これにより、術後せん妄管理において、非定型抗精神病薬の選択肢がハロペリドールと同等の安全性プロファイルを持つ可能性が示され、薬剤選択の幅が広がるかもしれない。ただし、せん妄重症度による交絡や未治療群の欠如には留意が必要である。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

