COVID-19入院患者に対するレニン・アンジオテンシン系修飾薬2種の有効性と安全性:2つの無作為化比較試験
【背景】
SARS-CoV-2感染によるレニン・アンジオテンシン系(RAS)の調節不全は、アンジオテンシンIIの活性亢進とアンジオテンシン(1-7)の相対的低下を引き起こし、COVID-19の病態生理に寄与すると考えられていた。本研究では、このRASの不均衡を是正する薬剤の有効性を検証した。
【結果】
重症COVID-19入院患者において、TXA-127群(合成アンジオテンシン(1-7))およびTRV-027群(アンジオテンシンIIタイプ1受容体バイアスリガンド)のいずれも、主要評価項目である酸素非投与日数にプラセボ群との差は認められなかった(TXA-127群:調整オッズ比0.88、95%信頼区間0.59-1.30、TRV-027群:調整オッズ比0.74、95%信頼区間0.48-1.13)。
【臨床へのインパクト】
本研究結果は、アンジオテンシンIIタイプ1受容体を選択的に阻害するか、アンジオテンシン(1-7)を増加させる薬理学的介入が、重症COVID-19患者の転帰を改善するという仮説を支持しない。したがって、これらのRAS修飾薬をCOVID-19の治療薬として日本の臨床現場に導入する根拠は現時点では乏しいと考えられる。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

