高齢高血圧患者、クロルタリドンとヒドロクロロチアジドの心血管イベント抑制効果に差なし
【背景】
高血圧患者における主要心血管イベント予防に関して、クロルタリドンがヒドロクロロチアジドより優れているかは不明でした。本研究は、この臨床的疑問を解決するため、実臨床に近い環境で両薬剤の効果を比較しました。
【結果】
平均年齢72歳の13,523名を対象に、中央値2.4年間追跡しました。主要アウトカム(非致死性心筋梗塞、脳卒中、心不全入院、不安定狭心症による緊急冠動脈再血行再建、非がん関連死の複合)の発生率は、クロルタリドン群10.4%、ヒドロクロロチアジド群10.0%で、両群間に有意差はありませんでした(ハザード比1.04、95%信頼区間0.94〜1.16、P=0.45)。低カリウム血症はクロルタリドン群で有意に高頻度でした(6.0% vs 4.4%、P<0.001)。
【臨床へのインパクト】
本研究は、実臨床で汎用される用量のサイアザイド系利尿薬において、クロルタリドンがヒドロクロロチアジドと比較して主要心血管イベントや非がん関連死の発生率を低下させないことを示しました。この結果は、日本の高血圧治療ガイドラインにおけるサイアザイド系利尿薬の選択において、両薬剤の心血管保護効果に優劣がないことを示唆し、臨床医の薬剤選択に影響を与える可能性があります。ただし、低カリウム血症のリスクはクロルタリドンで高い点には留意が必要です。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

