ICU重症患者の輸液、生理食塩水とバランス輸液で死亡・腎障害に差なし
【背景】
重症患者において、バランス輸液(BMES)が生理食塩水(saline)と比較して急性腎障害や死亡リスクを軽減するかは不明でした。本研究は、この臨床的疑問を解決するため、大規模な二重盲検ランダム化比較試験を実施しました。
【結果】
90日以内の死亡率は、BMES群21.8%(530/2433例)に対しsaline群22.0%(530/2413例)で、差は-0.15%(95%CI -3.60~3.30、p=0.90)と有意差なし。新規の腎代替療法導入率や血清クレアチニン最大増加量にも両群間で有意差は認められませんでした。
【臨床へのインパクト】
本研究は、ICUの重症成人患者において、バランス輸液が生理食塩水と比較して死亡率や急性腎障害のリスクを低減するというエビデンスを示しませんでした。この結果は、日常臨床における輸液選択において、両者の優劣を積極的に主張する根拠が乏しいことを示唆し、現在の輸輸液選択の慣行に大きな変更を迫るものではないと考えられます。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

