認知症の興奮行動に対するミルタザピン、プラセボと比較し効果なく死亡率増加の可能性
【背景】
認知症に伴う興奮行動は患者と介護者のQOLを著しく低下させる。非薬物療法が第一選択だが、効果不十分な場合の代替薬が求められている。抗精神病薬に代わる安全で有効な治療薬の必要性から、抗うつ薬ミルタザピンの有効性と安全性が評価された。
【結果】
12週時点の興奮行動スコア(CMAI)の減少は、ミルタザピン群とプラセボ群で有意差なし(調整平均差 -1.74、95% CI -7.17~3.69、p=0.53)。有害事象発生率は両群で同程度だったが、16週時点の死亡はミルタザピン群7例に対しプラセボ群1例と、ミルタザピン群で多い傾向が認められた(p=0.065)。
【臨床へのインパクト】
本研究は、認知症の興奮行動に対するミルタザピンの有効性を否定し、むしろ死亡率増加の可能性を示唆した。この結果は、認知症の興奮行動に対するミルタザピンの処方を支持しない。非薬物療法で効果不十分な場合でも、ミルタザピンの安易な選択は避けるべきであり、他の治療選択肢を慎重に検討する必要がある。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

