死亡前運動機能の低下は10年前から始まる:BMJ掲載のコホート研究
【背景】
高齢者の運動機能低下と死亡リスクの関連は知られていますが、死亡に至るまでの運動機能の経時的変化、特にいつから低下が顕著になるかは不明でした。本研究は、客観的・自己申告の複数の運動機能指標を用いて、死亡との関連および死亡前の運動機能の軌跡を明らかにすることを目的としました。
【結果】
2007-09年時点の運動機能低下は、平均10.6年の追跡で死亡リスクを増加させました。例えば、歩行速度が1SD低下すると死亡リスクは22%(95%CI 12-33%)増加しました。死亡者では生存者と比較して、椅子立ち上がりテストでは死亡の10年前から、歩行速度では9年前から、握力では6年前から、SF-36の身体機能スコアでは7年前から、ADL制限では4年前から運動機能の低下が認められました。
【臨床へのインパクト】
本研究は、高齢者の運動機能低下が死亡のかなり前から始まることを示唆しています。特に椅子立ち上がりテストやSF-36身体機能スコアは、死亡の10年近く前から変化を捉える可能性があり、これらの指標を早期から定期的に評価することで、将来の死亡リスクが高い患者を特定し、早期介入に繋がるかもしれません。ADL制限は比較的後期に現れるため、より早期のスクリーニングには他の指標が有用と考えられます。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

