HIV感染者におけるART早期開始とがん発症リスク:多国籍前向きコホート研究
【背景】
HIV感染者に対する抗レトロウイルス療法(ART)の早期開始は、AIDSおよび非AIDS関連イベントのリスクを低減することが示されている。しかし、ART開始時期の遅延が非AIDS規定がんおよびAIDS規定がんの発症リスクに与える長期的な影響は不明であった。
【結果】
早期ART開始群と比較し、CD4数500未満でのART開始遅延では非AIDS規定がんの10年絶対リスク差は0.12%(95%CI -0.01~0.26%)、AIDS規定がんでは0.32%(95%CI 0.21~0.44%)であった。CD4数350未満での遅延ではそれぞれ0.29%(95%CI -0.03~0.73%)と1.00%(95%CI 0.67~1.44%)であった。
【臨床へのインパクト】
若年HIV感染者において、ARTの早期開始が10年のがん発症リスクに与える影響は小さいことが示唆された。特に非AIDS規定がんについては、さらなるデータが必要である。現在の標準治療である早期ART開始は、がんリスクの観点からは大きな差をもたらさない可能性があり、治療方針決定時の情報提供に役立つだろう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

