米国認知症高齢者の多剤併用実態調査:中枢神経作用薬3剤以上処方は13.9%に上る
【背景】
認知症の高齢者では、向精神薬やオピオイドの使用が一般的です。しかし、中枢神経作用薬の多剤併用は、認知機能の低下、転倒による外傷、死亡のリスクを増加させる可能性があります。本研究は、米国における認知症高齢者の多剤併用実態を明らかにすることを目的としました。
【結果】
2018年に米国でメディケアに加入している認知症高齢者1,159,968人を対象とした横断研究です。中枢神経作用薬の多剤併用(3種類以上の薬剤を30日以上連続使用)は、対象者の13.9%(161,412人)に認められました。多剤併用者の半数以上(57.8%)が180日以上、6.8%が365日以上多剤併用を継続していました。
【臨床へのインパクト】
米国の認知症高齢者において、中枢神経作用薬の多剤併用が相当数存在することが示されました。特に抗うつ薬、抗てんかん薬、抗精神病薬の組み合わせが多く、ガバペンチンが最も頻繁に使用されていました。本研究は処方適応に関する情報が不足しているため、個々の患者における薬剤併用の臨床的妥当性を判断することはできませんが、多剤併用による有害事象のリスクを考慮し、日本の臨床現場でも認知症高齢者への処方を見直すきっかけとなる可能性があります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

