中等度~重度外傷性脳損傷患者への院外トラネキサム酸投与、6ヶ月後の神経学的予後改善せず
【背景】
外傷性脳損傷(TBI)は、外傷による死亡および障害の主要原因である。早期のトラネキサム酸(TXA)投与がTBI患者に有効である可能性が示唆されており、院外での早期投与による神経学的予後改善効果を検証する目的で本研究が実施された。
【結果】
TXA群とプラセボ群を比較したところ、6ヶ月時点での良好な神経学的予後(Glasgow Outcome Scale-Extendedスコア>4)の発生率は、TXA群65%に対しプラセボ群62%と、有意な改善は認められなかった(差3.5%, 90%片側信頼区間 -0.9%, p=0.16)。28日死亡率、6ヶ月時点の障害度、頭蓋内出血の進行にも有意差はなかった。
【臨床へのインパクト】
中等度から重度のTBI患者に対し、受傷後2時間以内に院外でトラネキサム酸を投与しても、6ヶ月後の神経学的予後を有意に改善しないことが示された。この結果は、院外でのトラネキサム酸のルーチン使用を支持しない。日本の救急医療現場におけるTBI患者への院外TXA投与の指針を見直す上で、重要なエビデンスとなる可能性がある。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

