ポリファーマシー高齢者への電子意思決定支援ツール、入院・死亡率に有意差なしも薬剤数は減少
【背景】
高齢者のポリファーマシーは有害事象リスクを高めますが、包括的な薬剤見直しを支援するツールの効果は不明でした。本研究は、電子意思決定支援ツールがポリファーマシー高齢者の入院・死亡率、および薬剤数に与える影響を評価しました。
【結果】
24ヶ月時点での計画外入院または死亡の複合アウトカムは、介入群44.6% vs 対照群48.4%で、ITT解析ではオッズ比0.88 (95%CI 0.73-1.07, P=0.19)と有意差はありませんでした。しかし、プロトコル順守群では介入群に有利な差が見られました(オッズ比0.82, 95%CI 0.68-0.98, P=0.03)。24ヶ月時点での処方薬剤数は介入群で有意に減少しました(調整平均差 -0.45, 95%CI -0.63 – -0.26, P<0.001)。
【臨床へのインパクト】
本研究のITT解析では、電子意思決定支援ツールがポリファーマシー高齢者の計画外入院や死亡の複合アウトカムに明確な影響を与えないことが示唆されました。しかし、患者アウトカムを損なうことなく薬剤数を減少させる効果は認められました。日本の高齢者診療において、薬剤削減の具体的なツールとして検討する価値はあるものの、現時点では入院や死亡といった主要アウトカム改善への直接的な寄与は限定的と解釈できます。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

