MRSA菌血症へのβラクタム系追加は死亡率等改善せず、腎障害増加
【背景】
MRSA菌血症は死亡率が20%を超える重篤な感染症である。標準治療にβラクタム系抗生剤を追加することで死亡率が減少する可能性が示唆されていたが、十分なエビデンスは不足していた。
【結果】
MRSA菌血症患者352名対象のRCTで、標準治療単独群と比較し、βラクタム系追加群は主要複合評価項目(死亡、5日目持続菌血症、再発、治療失敗)で有意差なし(35% vs 39%、差-4.2%、95%CI -14.3%〜6.0%)。ただし、急性腎障害は有意に増加した(23% vs 6%、差17.2%、95%CI 9.3%〜25.2%)。
【臨床へのインパクト】
MRSA菌血症に対するバンコマイシンまたはダプトマイシンに、フルクロキサシリン等のβラクタム系抗生剤を上乗せしても、死亡率や菌血症の改善効果は期待できない可能性が高い。むしろ急性腎障害のリスクが増加するため、安易な併用は避けるべきである。本研究の早期中止と検出力不足の可能性も考慮し、今後の診療ガイドラインに影響を与えうる。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

