入院中のせん妄治療に抗精神病薬はルーチンで必要か?エビデンスを網羅的に検証
【背景】
入院患者に多いせん妄は予後悪化と関連し、抗精神病薬がよく使われます。しかし、その有効性と安全性は不明でした。本研究は、成人入院患者のせん妄治療における抗精神病薬の利益と害を評価するシステマティックレビューです。
【結果】
16のRCTと10の観察研究を統合した結果、ハロペリドールまたは第2世代抗精神病薬とプラセボの間で、鎮静状態(低・中程度のSOE)、せん妄期間、入院期間(中程度のSOE)、死亡率に差はありませんでした。異なる抗精神病薬間でも、せん妄重症度(中程度のSOE)や認知機能(低程度のSOE)に差は認められませんでした。
【臨床へのインパクト】
現在のエビデンスは、成人入院患者のせん妄治療におけるハロペリドールや第2世代抗精神病薬のルーチン使用を支持していません。短期間の使用では神経学的有害事象は少ないものの、心臓への有害事象が増加する傾向にありました。この結果は、せん妄治療における抗精神病薬の安易な使用を見直し、非薬物療法や原因疾患の治療を優先する日本の臨床現場での診療ガイドラインや慣行に影響を与える可能性があります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

