中等症〜重症ARDSにおける早期持続神経筋遮断、90日死亡率に差なし
【背景】
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者における早期からの持続的な神経筋遮断薬投与の有効性は不明でした。本研究では、中等症から重症ARDS患者に対する早期持続神経筋遮断の90日死亡率への影響を検証しました。
【結果】
中等症から重症ARDS患者1006名を対象に、早期持続的な神経筋遮断薬(シサトラクリウム)と深い鎮静、または通常ケア(ルーチン神経筋遮断なし、軽めの鎮静)にランダムに割り付けました。90日時点の院内死亡率は、介入群42.5%、対照群42.8%で、両群間に有意差はありませんでした(差 -0.3%、95%CI -6.4〜5.9、P=0.93)。
【臨床へのインパクト】
本研究は、高PEEP戦略を用いる中等症から重症ARDS患者において、早期からの持続的な神経筋遮断薬投与が90日死亡率を改善しないことを示しました。むしろ、介入群では身体活動性の低下や心血管系有害事象の増加が認められました。この結果は、ARDS患者に対する神経筋遮断薬のルーチン使用を見直す根拠となり、より個別化された鎮静・筋弛緩戦略の検討を促す可能性があります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

