FAAH阻害薬BIA 10-2474の第1相試験で重篤な神経障害が発生、機序不明
【背景】
脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)阻害薬は、内因性カンナビノイドを増加させ鎮痛・抗炎症作用が期待され、動物実験や第1/2相試験で検討されてきました。本研究は、経口FAAH阻害薬BIA 10-2474の第1相試験で発生した神経学的有害事象を報告します。
【結果】
BIA 10-2474の50mg/日投与群(6名)のうち、3名に投与5日目から急性進行性の神経症候群が発現しました。主な症状は頭痛、小脳失調、記憶障害、意識変容でした。MRIでは脳幹(橋)と海馬を中心に両側対称性の脳病変(微小出血、FLAIR/拡散強調画像での高信号)が認められました。1名が脳死、2名は改善しましたが、それぞれ記憶障害と小脳失調が残存しました。
【臨床へのインパクト】
FAAH阻害薬は疼痛や炎症性疾患の治療薬として開発が進められていましたが、本報告はBIA 10-2474の臨床使用における重篤な神経毒性の可能性を示唆します。特に高用量での使用には注意が必要であり、他のFAAH阻害薬の開発にも影響を与える可能性があります。本症候群の機序は不明であり、今後の薬剤開発において、同様の毒性発現リスクの評価が重要となります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
