60歳以上の高血圧治療、降圧目標150/90mmHg未満で死亡・心血管イベント抑制、より厳格な降圧目標のベネフィットは不確実
【背景】
60歳以上の高齢者における収縮期血圧(SBP)150mmHg未満という最近のガイドライン推奨があるが、新しいエビデンスを踏まえたベネフィットと有害事象のバランスは不明瞭であるため、より厳格な降圧目標の効果を系統的にレビューした。
【結果】
9件のRCTから、血圧を150/90mmHg未満にコントロールすることで、死亡率(RR 0.90 [95%CI 0.83-0.98])、心血管イベント(RR 0.77 [95%CI 0.68-0.89])、脳卒中(RR 0.74 [95%CI 0.65-0.84])が有意に減少することが示された。より低い目標(140/85mmHg以下)では、心血管イベント(RR 0.82 [95%CI 0.64-1.00])と脳卒中(RR 0.79 [95%CI 0.59-0.99])の減少がわずかに有意であった。
【臨床へのインパクト】
60歳以上の高齢者において、現在のガイドライン推奨である150/90mmHg未満への降圧は、死亡率や心血管イベントを改善する。より厳格な降圧目標(SBP 120mmHg未満など)は、高リスク患者で有益である可能性が示唆されるが、エビデンスは一貫性に欠ける。また、より厳格な降圧は転倒や認知機能低下を増加させないが、低血圧、失神、薬剤負担の増加と関連するため、個々の患者の病態やリスクを考慮した目標設定が重要となる。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。
