高齢者大手術後の術後せん妄予防に術中ケタミンは有効か?国際多施設RCT
【背景】
術後せん妄は高齢者の大手術で頻繁にみられる重篤な合併症です。ケタミンは術後鎮痛目的で術中に投与されることがありますが、せん妄予防効果の可能性も示唆されていました。本研究は、高齢者の術後せん妄予防におけるケタミンの有効性を評価しました。
【結果】
672名の高齢者大手術患者がプラセボ、低用量ケタミン、高用量ケタミン群に無作為割付されました。術後3日間のせん妄発生率は、ケタミン併合群とプラセボ群で有意差なし(19.45% vs 19.82%、絶対差0.36%、95%CI -6.07~7.38、p=0.92)。ケタミン量増加に伴い術後幻覚(p=0.01)と悪夢(p=0.03)が増加しました。
【臨床へのインパクト】
本研究結果は、高齢者の大手術において、単回亜麻酔量ケタミンが術後せん妄を減少させず、むしろ幻覚や悪夢といった有害な精神症状を引き起こす可能性を示唆しています。術後せん妄予防目的での術中ケタミン使用は推奨されず、臨床現場での使用を再考する必要があるでしょう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

