乳幼児RSウイルス下気道感染症の世界疫学調査 2015年版、入院と死亡の現状
【背景】
2005年の推計では、RSウイルス(RSV)は5歳未満児の急性下気道感染症(ALRI)による死亡の22%を占めていました。近年、途上国からの新たなデータが多数報告されており、2015年におけるRSV-ALRIの発生率、入院率、死亡率を再評価する目的で本研究が実施されました。
【結果】
2015年、世界中で5歳未満児のRSV-ALRIは3310万件(不確実性範囲[UR] 2160万-5030万)発生し、約320万件(270万-380万)の入院、5万9600人(4万8000-7万4500人)の院内死亡を引き起こしました。特に生後6ヶ月未満児では、140万件(UR 120万-170万)の入院と2万7300人(UR 2万700-3万6200人)の院内死亡がRSV-ALRIによるものでした。
【臨床へのインパクト】
RSVは世界的に小児ALRIの主要な原因であり、特に生後6ヶ月未満の乳児において入院と院内死亡の約45%を占めることが示されました。これは、日本の乳幼児診療においてもRSV感染症が医療資源に大きな負担をかけている可能性を示唆します。効果的な母親へのRSVワクチンやモノクローナル抗体の導入は、この年齢層の疾患負荷を軽減し、医療現場の負担を大幅に減らす可能性があります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

