認知機能正常者や軽度認知障害患者における薬物介入の認知症予防効果は期待できない

📚 掲載誌:Ann Intern Med | 掲載日:2018-01-02 | DOI:10.7326/M17-1529

📄 原題:Pharmacologic Interventions to Prevent Cognitive Decline, Mild Cognitive Impairment, and Clinical Alzheimer-Type Dementia: A Systematic Review.

🔗 PubMed:PMID: 29255847

【背景】

認知機能低下、軽度認知障害(MCI)、または認知症を予防・遅延させる最適な治療法は確立されていません。本研究は、認知機能正常者またはMCI患者を対象に、薬物介入の有効性と有害事象を体系的にレビューし、最適な治療法を明らかにすることを目的としました。

【結果】

51件の試験を解析した結果、認知機能正常者において、エストロゲンおよびエストロゲン・プロゲスチンは認知症またはMCI・認知症複合アウトカムのリスクを増加させました(1試験、低エビデンス)。高用量ラロキシフェンはMCIリスクを減少させましたが、認知症リスクは変化させませんでした(1試験、低エビデンス)。コリンエステラーゼ阻害薬はMCI患者の認知症リスクを減少させませんでした(1試験、低エビデンス)。

【臨床へのインパクト】

本レビューは、認知機能正常者およびMCI患者において、検討された薬物介入が認知機能保護に有効であるというエビデンスを支持しないことを示しています。特にエストロゲン、エストロゲン・プロゲスチン、ラロキシフェンは有害事象のリスクを増加させる可能性があり、これらの薬剤を認知症予防目的で処方することは推奨されません。現在のところ、薬物による認知症予防を目的とした積極的な介入は、日本の臨床現場においても推奨されないと考えられます。

本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

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