中等度までの認知症患者に対する中〜高強度運動介入、認知機能低下を抑制せず
【背景】
軽度から中等度の認知症患者において、中〜高強度の有酸素運動と筋力トレーニングが認知機能低下を遅らせるか、他の臨床アウトカムを改善するかは不明でした。本研究は、その効果を推定することを目的に実施されました。
【結果】
運動群(329人)と通常ケア群(165人)の計494人を対象に12ヶ月追跡しました。主要評価項目である12ヶ月時点のADAS-cogスコアは、運動群で25.2、通常ケア群で23.8と、運動群で有意に悪化しました(調整群間差 -1.4、95%CI -2.6〜-0.2、P=0.03)。ただし、この差は小さく、臨床的意義は不明です。
【臨床へのインパクト】
本研究の結果から、軽度から中等度の認知症患者に対する中〜高強度の運動プログラムは、認知機能低下を遅らせる効果はないことが示唆されました。運動は身体能力を改善するものの、ADLや神経精神症状、QOLなどの他の臨床アウトカムに顕著な改善は見られませんでした。認知症患者への運動指導の際には、認知機能改善を主たる目的としないこと、また、その効果について過度な期待を抱かせないよう、患者や家族に適切に説明する必要があるでしょう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

