無症状成人への心電図スクリーニング、低リスク者には推奨せず、中・高リスク者ではエビデンス不足
【背景】
米国では心血管疾患が成人死因の最多であり、従来の危険因子評価ツール(Framingham Risk Scoreなど)でリスク層別化し、イベント予防治療が選択されている。今回、米国予防医療専門委員会(USPSTF)は、無症状成人に対する心電図(安静時または運動時)スクリーニングの推奨を更新した。
【結果】
心血管イベント低リスク(10年リスク10%未満)の無症状成人では、心電図スクリーニングは従来の危険因子評価に加えて治療方針を変え、健康アウトカムを改善する可能性は低い。また、その後の侵襲的検査の有害事象リスクがあるため、USPSTFは推奨しない(D推奨)。中・高リスク者では、心電図の追加情報がリスク管理やイベント減少に寄与するか不明であり、エビデンスは不十分である(I声明)。
【臨床へのインパクト】
日本の臨床現場においても、無症状で心血管イベントリスクが低い患者に対して、漫然と心電図スクリーニングを行うことの有効性は低いと示唆される。特に、その後の不要な精密検査による患者負担や医療資源の消費を避けるため、心電図スクリーニングの適応をより慎重に検討する必要がある。中・高リスク者への心電図スクリーニングについては、今後のさらなるエビデンス集積が待たれる。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

