経腟分娩後の産後出血予防にトラネキサム酸は有効か? オキシトシン併用での検討
【背景】
産後出血による死亡率をトラネキサム酸が低下させることは知られている。経腟分娩女性において、オキシトシン予防投与に加えてトラネキサム酸を予防的に投与することで、産後出血の発生率が減少するかを検討した。
【結果】
経腟分娩女性3891例を対象とした。500mL以上の産後出血は、トラネキサム酸群8.1%に対しプラセボ群9.8%で発生し、有意差はなかった(相対リスク0.83、95%CI 0.68-1.01、P=0.07)。ただし、臨床的に意義のある産後出血(医師評価)はトラネキサム酸群で有意に少なかった(7.8% vs 10.4%、P=0.004)。
【臨床へのインパクト】
経腟分娩後のオキシトシン予防投与にトラネキサム酸を追加しても、500mL以上の産後出血発生率を有意に低下させるには至らなかった。しかし、医師が臨床的に意義ありと判断する産後出血や追加子宮収縮薬の使用は減少した。重篤な血栓塞栓症の増加も認められず、臨床現場でのトラネキサム酸の役割は、より重症な産後出血の予防という点で再検討される可能性がある。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

