小児滲出性中耳炎による難聴、経口ステロイドは有効か?大規模RCT
【背景】
滲出性中耳炎による持続性難聴の小児は手術で治療されることが多い。安全で安価かつ効果的な薬物療法があれば選択肢が広がる。過去の小規模研究では経口ステロイドの短期的効果が示唆されていたが、質の低いものが多かったため、大規模RCTでその有効性を検証した。
【結果】
2〜8歳の小児389人を対象に、経口ステロイド群200人とプラセボ群189人に割り付けた。5週間後の聴力改善(許容できる聴力)は、ステロイド群40%(73/183人)、プラセボ群33%(59/180人)で、絶対差は7%(95%CI -3〜17)、NNTは14。調整オッズ比は1.36(95%CI 0.88-2.11)、p=0.16であり、有意差は認められなかった。有害事象やQOLに有意差はなかった。
【臨床へのインパクト】
3ヶ月以上持続する滲出性中耳炎による難聴の小児では、自然軽快率が高いことが再確認された。本研究結果から、2〜8歳の小児に対する経口プレドニゾロンの短期間投与は、滲出性中耳炎の治療として大部分の症例で有効ではないことが示唆される。忍容性は良好であるものの、聴力改善に寄与するのは14人に1人程度であり、QOL改善には繋がらない。経過観察や他の治療介入に関する議論において、本データが有用なエビデンスとなるだろう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

