ADPKD進行期患者に対するランレオチド、腎機能低下抑制効果なし
【背景】
常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)は進行性の腎機能低下を伴い、最終的に腎代替療法を要する疾患です。既存治療選択肢が限られる中、ソマトスタチンアナログであるランレオチドの腎機能低下抑制効果が期待されていました。
【結果】
ADPKD進行期患者309名を対象とした2.5年間の追跡調査で、ランレオチド群と標準治療群の年間eGFR低下率はそれぞれ-3.53 vs -3.46 mL/min/1.73 m2/年であり、有意差はありませんでした(差 -0.08, 95%CI -0.71〜0.56, P=0.81)。ただし、総腎容積の増大率はランレオチド群で有意に低値でした。
【臨床へのインパクト】
本研究の結果から、進行期のADPKD患者においてランレオチドが腎機能低下を抑制する効果は認められませんでした。したがって、現在のところ、日本の臨床現場で進行期ADPKD患者の腎機能保護目的でランレオチドを積極的に処方する根拠にはならないと考えられます。副作用も多く、今後の治療選択肢を検討する上で重要な知見です。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

