便潜血検査前のアスピリン単回投与、進行性大腸腫瘍検出感度への影響は?
【背景】
大腸がん検診で広く用いられる便潜血検査(FIT)の感度は、アスピリン服用で上昇する可能性が観察研究で示唆されていた。特に男性でその傾向が強く、その効果を検証する目的で本研究が実施された。
【結果】
進行性腫瘍の検出感度は、カットオフ値10.2 μg Hb/g便でアスピリン群40.2%、プラセボ群30.4%(差9.8%、95%CI -3.1%〜22.2%、p=0.14)。カットオフ値17 μg Hb/g便ではアスピリン群28.6%、プラセボ群22.5%(差6.0%、95%CI -5.7%〜17.5%、p=0.32)であり、いずれのカットオフ値でも有意な感度上昇は認められなかった。
【臨床へのインパクト】
アスピリンや抗血栓薬を常用していない40〜80歳の成人において、便潜血検査前にアスピリンを単回投与しても、進行性大腸腫瘍の検出感度を有意に高めることはできないという結果であった。この知見は、便潜血検査の感度向上を目的としたアスピリンの追加投与を推奨しない根拠となり、現在の検診フローに変更は生じないだろう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

