重症外傷患者への早期下大静脈フィルター留置、肺塞栓症と死亡率を低減せず
【背景】
予防的抗凝固療法が禁忌の重症外傷患者において、早期の下大静脈フィルター留置が肺塞栓症や死亡のリスクを低減するかは不明であった。本研究は、この臨床的疑問を解決するために実施された。
【結果】
早期フィルター留置群と非留置群で、症候性肺塞栓症または90日以内の全死因死亡の発生率に有意差はなかった(13.9% vs 14.4%; ハザード比 0.99; 95% CI, 0.51-1.94; P=0.98)。受傷後7日以内に抗凝固療法を受けなかった患者群では、フィルター群で肺塞栓症の発生はなかったが、対照群では5例に発生した(相対リスク 0; 95% CI, 0.00-0.55)。
【臨床へのインパクト】
重症外傷患者に対する早期の下大静脈フィルター予防的留置は、症候性肺塞栓症や死亡率を低下させないことが示唆された。この結果は、予防的抗凝固療法が禁忌の患者においても、ルーチンでの早期フィルター留置の必要性を再検討する根拠となりうる。フィルター留置に伴う合併症リスクも考慮すると、日本の臨床現場でのフィルター使用方針に影響を与える可能性がある。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

