入院患者のせん妄予防における抗精神病薬の有効性と安全性に関するシステマティックレビュー
【背景】
せん妄は注意と認知機能の障害を特徴とする急性疾患であり、その予防に抗精神病薬が用いられるが、その便益と有害性は不明確であった。本レビューは、成人におけるせん妄予防のための抗精神病薬の便益と有害性を評価することを目的とした。
【結果】
14件のRCTが組み入れられた。ハロペリドールとプラセボの比較では、せん妄発生率、持続期間、入院期間(高いエビデンスの強さ)、死亡率に差はなかった。第2世代抗精神病薬は術後患者のせん妄発生率を低下させる可能性を示す限定的なエビデンスがあった。短期間の抗精神病薬使用は神経学的有害事象との関連はほとんどなかったが、一部の試験では心臓への有害作用がより頻繁に発生した。
【臨床へのインパクト】
現在のエビデンスは、せん妄予防のためのハロペリドールや第2世代抗精神病薬の日常的な使用を支持しない。術後患者における第2世代抗精神病薬のせん妄発生率低下の可能性は限定的であり、さらなる研究が必要である。本レビューは、日本の臨床現場において、せん妄予防目的での安易な抗精神病薬の処方を見直すきっかけとなるだろう。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

