リンチ症候群におけるアスピリンによる大腸がん予防、10年追跡CAPP2試験の最終報告
【背景】
リンチ症候群患者は、大腸がんや子宮体がんを含む様々な種類のがんリスクが高い。以前の研究でアスピリンの長期的ながん予防効果が示唆されたが、より長期的な評価が必要とされていたため、本研究で10年間の追跡データを報告した。
【結果】
リンチ症候群患者861人を対象に、アスピリン600mg群とプラセボ群に無作為に割り付け、平均10年間追跡した。アスピリン群の大腸がん発症は9%(40/427人)、プラセボ群は13%(58/434人)であった。アスピリン群はプラセボ群と比較して、大腸がん発症のハザード比が0.65(95%CI 0.43-0.97, p=0.035)と有意に低かった。
【臨床へのインパクト】
リンチ症候群患者においてアスピリン600mgの長期服用が大腸がん予防に有効であることが示された。本結果は、リンチ症候群患者に対する大腸がん予防戦略として、アスピリンの積極的な導入を検討する根拠となりうる。ただし、非大腸がんに対する効果は認められず、全リンチ症候群関連がんに対する効果はプロトコル順守解析でのみ有意であったため、その点も考慮した上で臨床応用を検討する必要がある。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

