ムスカリン受容体作動薬と末梢性拮抗薬の併用療法、統合失調症に有効性を示す
【背景】
ムスカリン受容体作動薬キサノメリンは抗精神病作用を持つが、コリン性副作用が課題。末梢性ムスカリン受容体拮抗薬トロスピウムは、キサノメリンの末梢性コリン作用を軽減する。統合失調症患者における両剤併用療法の有効性と安全性は不明だった。
【結果】
統合失調症患者182名を対象とした5週間の二重盲検試験で、キサノメリン-トロスピウム併用群はプラセボ群と比較し、PANSS総合スコアのベースラインからの変化が有意に大きかった。平均差は-11.6点(95%CI -16.1〜-7.1、P<0.001)。最も一般的な有害事象は便秘、悪心、口渇などだった。
【臨床へのインパクト】
ドーパミン受容体遮断作用を持たない新たな作用機序の抗精神病薬として、統合失調症治療の選択肢を増やす可能性がある。特に、既存薬で効果不十分な症例や、錐体外路症状、体重増加などの副作用が懸念される症例において、その有用性が期待される。ただし、コリン性・抗コリン性副作用の管理が重要となる。大規模かつ長期的な試験で、その長期的な有効性と安全性が確認されれば、日本の臨床現場に導入される可能性がある。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

