急性冠症候群後の経口抗血小板療法、DAPTの期間と薬剤選択は出血・虚血リスクで個別化
【背景】
急性冠症候群(ACS)は米国で年間約100万人が罹患し、死亡率も高い疾患です。アスピリンとP2Y12阻害薬からなる二剤抗血小板療法(DAPT)は、ACS後の心血管イベント抑制に有効ですが、その最適な期間や薬剤選択については、新たな臨床試験が報告され、ガイドライン発行後も検討が続けられています。
【結果】
ACS後のDAPTは、出血リスクが低い場合は1年以上の延長も検討されますが、最適な延長期間は未確立です。出血リスクが高い場合は3~6ヶ月の短縮が妥当とされます。プラズグレルはチカグレロルと比較して、PCI施行ACS患者の1年時点の死亡・心筋梗塞・脳卒中発生率を9.3%から6.9%に減少させ(P=0.006)、出血の有意差はありませんでした。
【臨床へのインパクト】
ACS後のDAPTは、患者の出血リスクと虚血リスクに基づいて個別化されるべきです。出血リスクが高い患者(65歳以上、低体重、糖尿病、既往出血、経口抗凝固薬使用など)には短期間のDAPTが考慮されます。P2Y12阻害薬の選択では、脳卒中既往患者や75歳以上、体重60kg未満の患者にはプラズグレルの使用を避けるべきです。また、アスピリンよりもP2Y12阻害薬を継続する方が良好なアウトカムと関連する可能性が示唆されており、今後のDAPT戦略に影響を与える可能性があります。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

