COVID-19入院患者への治療的抗凝固療法は予防的治療に優るか?D-ダイマー高値例での検討
【背景】
COVID-19は血栓症リスクを高め、予後悪化につながることが知られています。入院中のCOVID-19患者において、治療的抗凝固療法が予防的抗凝固療法と比較して臨床転帰を改善するかどうかは不明でした。本研究では、D-ダイマー高値のCOVID-19入院患者における治療的抗凝固療法の有効性と安全性を検証しました。
【結果】
治療的抗凝固療法群と予防的抗凝固療法群で主要有効性アウトカム(死亡までの時間、入院期間、酸素投与期間の階層的解析)に差はありませんでした(Win ratio 0.86, 95% CI 0.59-1.22, p=0.40)。一方、主要安全性アウトカムである大出血または臨床的に関連する非大出血は、治療的抗凝固療法群で有意に増加しました(8% vs 2%, 相対リスク 3.64, 95% CI 1.61-8.27, p=0.0010)。
【臨床へのインパクト】
D-ダイマー高値のCOVID-19入院患者において、リバーロキサバンまたはエノキサパリンによる治療的抗凝固療法は、予防的抗凝固療法と比較して臨床転帰を改善せず、出血リスクを増加させることが示されました。この結果から、COVID-19入院患者に対する治療用量のリバーロキサバンやその他の直接経口抗凝固薬の投与は、明確な適応がない限り避けるべきであると考えられます。
本記事は AI(Gemini)が PubMed 上の英語 Abstract を要約したものです。臨床判断には必ず原著をご確認ください。

